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第1回 クオリア音楽コンクール 大賞の、伊藤香紀さん(ピアノ)。ご活躍のご報告です。

現在、パリで学ばれている、ピアニストの伊藤香紀さんから、近況の嬉しいお便りがありました。
大学卒業後も目覚ましいご活躍をされ、音楽の道を一心に進んでおられます。
それぞれの道を歩んで行かれる、これからの皆様へ、一つのご参考になればと存じ、ご本人の許可を得て、一部を掲載させて頂きます。

伊藤香紀さんからのお便り、ぜひご一読ください。

早いもので、渡仏してダヴィッド・ライヴリー先生に師事して、2年5ヶ月になろうとしています。 エコール・ノルマル ピアノ科のペルフェクショヌモン課程での学びもこの6月で2年が修了します。

今年1月、ワールド・フェデレーション加盟の UNISA INTERNATIONAL PIANO OMPETITION (南アフリカ) に出場しました。4年に1回開催で、今回からジャズ部門も加わり、各部門13名の出場者が、音源・書類審査で選出され、何とその中に選ばれ、ビックリしました。航空券からステイ先まで、2週間余りの滞在費用を事務局に全て持って頂き、そして、あらゆる送迎をファミリーにして頂き、もう感謝感激でした
セミファイナルまで残りましたが、残念ながらファイナルには進めませんでした。セミ出場の6人ですが、クラシック部門・ジャズ部門両方の12人の中で、女性は私1人でした...。

その後、5月上旬にAAF加盟・MALTA INTERNATIONAL MUSIC COMPETITION で、2位を頂きました。また、ひょんなご縁から、昨夏よりパウル・バドゥラ=スコダ先生のプライベートレッスンをウィーンのご自宅でみて頂いています。

それから、この秋からドイツのケルン音楽大学のピアノ修士課程で学ぶ事になりました。

パリのライヴリー先生に、ケルン音大のティッチマン先生をご紹介頂きました。

ピアノ科の修士の試験に、200名程の受験生。その数に驚きました。

1次・2次試験とドイツ語での面接があり、演奏よりもこのドイツ語の面接が1番緊張しました。
各日、1次で100人程の受験生から20人に絞り込まれ、お昼に1次の結果発表。
午後、1次通過者が2次に挑み、広いホールでの演奏に続いて面接、というパターンが2日間。
両日の2次受験者・40人の中から合格者が決まるのですが、合格が何人だったのか...などは、また追々分かるかと思います。
合格者は3~4人だったり、多い時は10人だったと聞いた事があります。

しかしながら、ティッチマン先生の退官が決まり、新しい生徒は取れないとの事...。
でも、試験の審査をされたロシア人の先生が私を気に入って下さり、ティッチマン先生から「伝統的ロシア音楽の真髄を引き継いだ、とても素晴らしい先生だから、どうかしら?」と、その先生のご紹介文を添えて、お尋ねがありました。

私は、ティッチマン先生とロシア人の先生のお優しさに感激し、感謝を込めて快諾のご返事をしました。

そのような訳で、今秋からケルン音大の修士課程で学びます。

ティッチマン先生のプライベートレッスン、そして、最初の予定通り、パリに近い地での学びとなりましたので、ライヴリー先生のプライベートレッスンにも短時間で通う事ができますので、何よりありがたいです。

この夏もアカデミーや音楽祭とハードスケジュールなところへ、ケルンへの引っ越しやら、VISA申請などの事務手続きなど、忙しい毎日となりそうですが、ひたすら頑張って精進あるのみと、心を引き締めています。

ロシア人の先生のお話ですと、おかげさまで良い成績で合格できたそうですので、それに恥じないようドイツ語も頑張りたいと思います。